はかりの誤差に関する自主基準
取引・証明行為に使用する特定計量器であるはかりには、定期検査の合否判定基準として「公差」が定められています。
これに対し、取引・証明以外の用途(製造工程における内部的な計量や工程管理における計量など)に使用するはかりには、誤差等に対する公的な判定基準はありません。
しかしながら、例えば製造工程(原材料の調合など)における大きなはかりの誤差は、製品の品質に影響を及ぼすため、避けなければなりません。
そこで、各ユーザー様のはかり使用環境に応じて、どの程度の誤差であれば許容できるのか、自主基準を決めておくことをお勧めします。
はかりの誤差基準はどのように定めればよいか?
よくお問合せいいただく内容として、「はかりの誤差基準をどのように決めればよいか?」がありますが、許容できる誤差の基準は、そのはかりの用途によって異なるため、基本的にはご使用されるユーザー様にお決めいただく内容となります。
全く同じ性能のはかりでも、お客様の使用目的や管理状況等によって、許容できる誤差の基準は個々に異なることになりますので、この値でなければならないといった数値はありません。
ただし、あまりに基準が厳しすぎると、頻繁に点検をしなければならずコスト負担が大きくなります。一方、基準が緩すぎる場合には、計量値の誤差によって製品品質に影響が出る場合もあります。
許容誤差基準を決めることが難しい場合には、弊社までご相談ください。メーカー出荷時の基準や、メーカーの推奨基準を採用する方法もあります。
用途に見合った許容誤差を設定いただいたのち、適切な使用方法で発生する誤差を最小化し、誤差が大きくなってしまったはかりは速やかにメンテナンスに出すことをおすすめします。
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